女性のひとり旅でも安心 ~南インドの魅力とおすすめ都市5選~
インド料理や混沌とした雰囲気に興味を持って、インドに旅行に行きたい女性も多いのではないでしょうか?
しかしインドは女性にとって、とても安全な国とは言えないのも事実です。
そこで紹介したいのが南インドです!
北インドに比べると、治安や衛生面で遥かに安全です。
南インドの違い
①料理
南インド料理は北インド料理に比べて、油を使ったメニューが少ないのでさっぱりしています。
菜食主義者も多いので、ベジタリアンメニューが多く、ヘルシーです。
おすすめは、ミールスと呼ばれるバナナの葉の上に数種類のカレーやおかずとライスが盛られた定食です。
ライスはお替り自由で、値段も驚くほど安いです。
観光客向けのレストランでは、フルーツまで盛られたおしゃれなものも。
もうひとつのおすすめが、インド版のクレープにジャガイモをはさんだ、マサラドーサです。
これは南インドでは一般的に食べられているスナックで、朝食に食べるにはもってこいです。
②治安の良さ
ここ数年、インドで日本人女性が暴行されるという事件が立て続けに報道されたので、
インドに対してネガティブなイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、そのほとんどが北インドで起きており、南インドで旅行者が凶悪事件に巻き込まれることは稀です。
また、インドで悪名高いニセの旅行会社や詐欺師も南インドでは、ほとんど見かけません。
南インドでは人が穏やかで、北インドとは別の国だと思えるほどです。
③街がキレイ
都市部ではまだまだゴミや排泄物が散乱しているものの、
ほとんどの街では、道路が整備され、ゴミもきれいに片づけられていて、街歩きしやすいです。
少なくとも、北インドのトラウマになりそうな地獄のような汚さはありません!
おすすめの都市5選
①ハンピ
photo by vinoth chandar
ユネスコの世界遺産に登録された遺跡群があるカルナータカ州の小さな村。
遺跡群のまわりには奇岩がゴロゴロしているのも特徴的でロッククライミング目的で来る欧米人もいるほど。
また、ライスフィールドも広がっていて自然の宝庫のようなところです。
そしてヒッピーが集まるところでもあり、夜になるとレストランでは旅行者によるライブ演奏があり、マリファナの香りがどこからともなく漂ってくることも。
ゴアには全くなじめなかった僕ですが、ここの雰囲気は落ち着きます。
インドの中で僕の一番のおすすめのスポットです!
②ニルギリ登山鉄道
photo by naveen k s
山岳鉄道としては、ダージリン・ヒマラヤ鉄道とともに世界遺産に登録されている登山鉄道。
メットゥパラヤムからウーティまでの46kmを結ぶ鉄道で、とにかくスピードが遅くて、激安です。
2006年時点で片道12ルピー!(今もそんなに値段は上がってないはず)
茶畑や、岩山の間を走り抜けるのですが、目前に迫る岩肌はビッグサンダーマウンテンを彷彿とさせます。
リアルディズニーランドを体験したい方は是非、足を運んでみてください。
ちなみに終点のウーティは避暑地として知られていて、夜はすごく冷えるので上着を忘れずに。
③コーチン
photo by prateekb
南インドの重要な港町で、かつてはポルトガルやオランダ、イギリスの植民地だった場所でもあります。
特にフォートコーチン地区は、ユダヤ教のシナゴーグや教会が建っていて、ヨーロッパの風情を色濃く残しています。
道にはストリートアートが描かれていたり、おしゃれなカフェやレストランがあったりとインドのどの町とも違う雰囲気が漂ってます。
ここは漁業も盛んで、チャイニーズフィッシングネットという置き網漁を見ることが出来、そのそばでは、獲れたばかりの魚が売られています。
自分の好きな魚を買って、近くのレストランに持っていけば調理してくれます。
また、伝統舞踊のカタカリダンスやアーユルヴェーダマッサージも有名です。
④カニャークマリ
photo by balaji b
インド最南端の都市で、ヒンドゥー教の聖地として有名で、巡礼者が多く訪れます。
ヒンドゥー教の宗教改革者ヴィヴェーカーナンダの像が建っていて、その背後から日が昇る光景は神秘的です。
やっぱり神は、いるのかもしれないと実感できる場所です。
全然関係ない話ですけど、個人的にはインドで初めて人に奢ってもらった場所として鮮明に記憶に残っています。
そして今まで、世界各国を旅してきたなかで最安値の宿があったのもここです。
ドミトリーで50ルピー!(たぶん今はないけど…)
これも神のおかげかな?
⑤ポンディシェリ
photo by anuradha sengupta
1954年までフランスの植民地であり、フランス語を話すインド人がいたり、フランス人が住んでいたりと未だにフランスの影響を強く受けている町です。
海沿いのプロムナードはキレイに整備されていて、それに沿ってフレンチのレストランやカフェがあり、おしゃれな雰囲気。
驚くことにここではビーフステーキが食べられ、値段もリーズナブルです。
ポンディシェリ郊外には、オーロヴィルと呼ばれる共同体があり、いろいろな国籍の人が共同生活を送っています。
『民族・国籍・思想信条』を乗り越えて調和する理想郷が目指されています。
まとめ
南インドは北インドに比べ、カオスな光景や不思議ちゃん達は少なく、イメージの中のインドとは少し違うかもしれません。
しかしインド初心者や女性の旅行者にとっては、安心して旅が楽しめる場所だと思います。
また北インドに行ったことのある人でも、南インドに行かないのはもったいない!
それではよい旅を!